あなたは「成長せずにのんびり過ごし、会社の倒産により行き先をなくした社員」と「意識して自分を成長させ、会社が倒産してもやっていける社員」のどちらを選びますか?
仕事において求められる能力は年齢によって変わってきます。
新入社員のときは「ちゃんとやれば」なんとかなっていても、年齢を重ねるにつれて、それ以外の能力が必要になってきます。
今の時代、いつあなたが勤めている会社がなくなるかわかりません。
そして多くの仕事は、「あなたじゃなくてもできる」仕事になっています。
つまり、10年後、20年後も生き残るためには、成長が必要不可欠なのです。
すべての成長の原点は「伸び力」にあります。
「伸び力」は成長するために備わっている伸びしろのこと。
この「伸び力」がなければ、どんなに努力しても社会人として成長することはできません。
どんなに本やセミナーで学んでも、まったく無意味なのです。
伸び力チェックシート
1.向上心がある
2.営業力がある
3.強いメンタルを持っている
4.専門分野について興味がある
5.専門分野以外にも興味がある
6.マネジメントに好奇心を持っている
7.コストを意識している
8.率先して行動する
9.リーダーシップがある
10.決定した課題に取り組める
11.理念に基づいた行動をする
12.根気がある
13.苦手でも「必要」なら挑戦する
14.好きでも「不必要」なら諦める
15.期限を設けて行動する
16.事前の相談をする
17.周囲との連携をとっている
18.きちんと報告をする
19.正確に速く動いている
20.提案力がある
21.自分の立場をわきまえている
22.適言適人適時ができている
23.適人数適仕事ができている
24.顧客対応力がある
25.ルーティーンワークができている
以上のチェック項目は、どれもあなたが「知っている」ことばかりかもしれません。
それでは、あなたは以下の内容をちゃんと「行動」できているでしょうか?
「自分の仕事が、会社の利益にどう結びついているか理解していますか?」
「経費を使ったほうがコスト削減になる場合がありませんか?」
「自分の仕事だけでなく、人に依頼するときにも期限を設けていますか?」
「上司への報告はバッドニュース・ファーストで伝え、イエスかノーで答えられるような対応策の提案までしていますか?」
やらなきゃいけないのはわかっているけれども……というあなた。
実際に行動をしなければ意味がありません。
また、自分がやっているつもりでも、客観的に見るとはたしてどうなのでしょうか?
もし、あなたが行動できていないのならば、是非この本を読んでください。
本書では、これらのチェックシートの内容を具体的に「どう行動すべきか」について、また社会人としての言葉の定義や、認識とのギャップを解説しています。
薙野 修二(なぎの・しゅうじ)
昭和48年生まれ、福岡県出身。中央大学法学部法律学科卒。
弁護士を志し、司法試験を受けるも失敗。6年間の受験で大きな挫折を経験する。
その後、受験での挫折経験からいかに教育が重要かに気づき、東京にて学習塾に就職し多くの学生を指導する。
のちに実家の幼稚園を継ぎ、傾きかけていた経営をこれまでの経験にもとに数年で立て直す。
現在は福岡市内で幼稚園2園、保育園3園、塾4校、障害児施設1校を運営している。
「日本の未来」に危機感を抱き、教育業界を改革するために日々奮闘している。